MERRY Christmas からHAPPY HOLIDAYへ

こどもテラスだより

2025.12.2

京田辺の畑、少しずつ紅葉してきました🍁

12月に入り「あぁーもう12月だっ」と焦っていたらラジオで「まだ新年を迎えるまで1ヶ月もあると思うといいよ」と言ってました。たしかに♪

夕方までの締め切りの仕事も、あと4時間もある、と思えてなんだか穏やかに取り組みました。(ある意味すごく単純なわたし)

毎年12月になるとテラスで話題になるクリスマス問題。こどもテラスでは「メリークリスマス」とは言いません。代わりに「ハッピーホリデー」を使っています。

それは何故か。

「ともに生きる」こどもテラスで一緒に過ごす人たちは宗教もさまざまです。無宗教の人だっているし、私の知らない宗教もきっとたくさんある。

クリスマスはクリスチャンの方々の行事です。宗教だって多様でいい、ということに意味を込めて、クリスチャンの「クリスマス」ではなく、年末年始の休暇を楽しみにする意味の「ハッピーホリデー」を使っています。

クリスマスは商業ベースにのり、クリスマスプレゼント、サンタクロース、クリスマスケーキ、イルミネーションとわくわくムードが漂います。

寒い冬なんだけど、なんだかウキウキ♪

子どもの頃に味わった、クリスマスの朝のにおい。気温の低い空気とプレゼントの包装紙が混じり合ったなんともいえない特別な香りを思い出します。

だけど、それで良いのだろうか。今もなお迫害を受け続けているパレスチナの人たち、日本の中でも差別を受けたり理不尽な目にあっている人がいる。動物だって魚だって植物だって、私たち人間の勝手な振る舞いの犠牲になり続けている。2024年の小中高生の自殺は529人。1週間に10人の子どもが自殺する現状。

そんな不穏な社会情勢の中、どうやってこどもテラスで冬を楽しむか。考えることがたくさんあるけれど、

ハッピーホリデーを楽しみにする気持ち、ワクワク、ウキウキ、ちょっと特別な感じを共有したい。そんな冬の時間を一緒に過ごしたい。

それが「サンタの日」「サンフェス」です。

今あるカラダで今を楽しむ、ということは、何かを企画するというときには、必ず誰のことも踏みつけにしていないかな、自然の一部として存在しているかな、を考える必要があるということ。

楽しいことをしていこう!だけでは不十分なんだな。

というように思考が変化してきています。

準備にあたり、ひとつひとつ、これは自然循環するものかな?旬の食材かな?児童労働に加担してないかな?添加物は?動物虐待してないかな?イスラエルのジェノサイド加担企業じゃない?などなど。

正直、これらを考えはじめると、購入できるものは無く、自分が楽しむことが諸悪の根源のような気持ちになります。買い物に行き、何も買えるものがなかった絶望感。ただただ疲れドツボにはまる。

その絶望的な疲れから脱出する方法。それは私が孤独じゃないこと、今ともに生きている人とその気持ちをシェアしていくことだと感じます。

こんなに買えるものが少ない中、何を購入するか、何をするか。考えるときにひとりじゃないこと。現状は厳しいけれど、それをともに受け止め考え続けていく。日々の対話に尽きますね。

追伸

保育園での、ハッピーホリデーの行事食。食べること、メニューにも特別感をと計画しています。

おやつはどうする?いつもと違う感じにしたいな。

イチゴを使いたいな。きっと喜ぶだろうな。

ん?イチゴ?と立ち止まり。

旬の食材ではないよね。畑に春になったらイチゴが実よね。クリスマスケーキはイチゴ、という画一的な結びつき。他に特別感を出せるはずだね♪とイチゴはあえて使わないことになりました。

本当にひとつひとつ。時間はかかるけど、その話し合い対話が宝物だと思います🍓

長くなりました。

今年はどんなハッピーホリデーになるかな♪また報告しますね。

moe