子ども食堂のあり方、これからに向けて思うこと
2025.12.18 木曜日
写真はむすびの農園のレモンです。
ごんさんが亡くなって引き継いだレモンの木。
亡くなって1年。時々思い出して存在が無いことを感じたり、だけど存在が無くなってないことを感じたり。
生と死の境界はグラデーションで曖昧なものなのかもしれません。
今日のお題は「こども食堂のこれから」です。
2018年2月からルポンこども食堂を開催しています。月1回の開催で何ができるのか。何のためにやるのか。
だいたい、こども食堂っていうネーミングもいかがなものか。子どもにのみ向かうのも変な話やんね。
こどもテラスを障がい児と言われる子どもだけの居場所にしたくない、誰でもこれる場所にしたい。
というわけで、子ども食堂のスローガンを「子どももおとなもどなたでも」としてはじまりました。
2024年4月からは枚方市立春日小学校の家庭科室にて開催することとなり、現在はカフェルポンで月1回、小学校で月1回、合計月2回開催しています。
今の悩み、モヤモヤ。
こども食堂を開催していると、農林水産省からの備蓄米、枚方市を通して企業からのフードロスの解消のための食材、大阪府からの貧困家庭への食材などの配布先となります。
だけど、本当に食べたいもの(安心して食べられる農薬を使わない野菜や果物、虐待されずに飼育されたり薬に塗れていないお肉、添加物のない調味料)は配布されることはありません。
農林水産省、本当にお米を食べて欲しいと思うなら、一番美味しい新米を配ってほしいな。処分に困る備蓄米を、さもいいことかのように配ってる、ような気がします。
企業のフードロス問題。そもそも生産しすぎじゃないのかな。捨てるのにもお金がかかる。それを子ども食堂に。捨てるのもったいないから子ども食堂に。
大阪府よりひとり親家庭への支援物資。レトルト食品、調味料、缶詰などなど。うーん。添加物入りすぎていて食べさせたくない。
これって、ほんとにあるべき姿なんだろうか。
生産しすぎを見直さず、ものに溢れてる社会、ゴミ問題、環境問題、生きにくさに目を向けないで、子ども食堂に寄付しておけばなんかいい感じ。社会貢献できた。みたいな。
だからほんとは断りたい。いりません、って言いたい。だけど、捨てるよりいいのかな、とか思うし、実際それを食べる人もいるわけで。
なーんかモヤモヤ。
貧困対策って、こんな小手先のこととは違う気もするし。根本的になんか変じゃない?って思うんです。
政治が解決するべき問題をなんか自助、共助に押し付けられている感じ。
一方で、現金を必要なことに使ってね、と寄付くださる方、庭の柿やみかんを差し入れてくださる方、国産豚肉の卸をされてる方は6年間毎月10キロのお肉、一番おいしい部分を子どもに、って寄付してくださいました。いま飲んでいるお茶は、枚方に会社のある悠三堂さんの自然農法で栽培された大五郎番茶です。知り合ったきっかけは子ども食堂への寄付の申し出でした。
こんな風にお付き合いくださるみなさんは、いらないものをくれているわけじゃなく、食べてねーって顔の見えるお付き合い、人と人の関係性なんだなぁ、とあらためて感じます。
子ども食堂、と名乗ることに限界を感じています。
じゃぁどうやって、変容していったらいいかな。
何のために何をしているのか、今一度考えていこう。
そんな決意とともに。
長くなりました。
お付き合いありがとうございました♪
moe