スタッフ日記 VOL.50

こどもテラスだより

今日、年に2回のテラスの研修がありました。

テラスで大切にしたいこと、考えていきたいことを

みんなで共有していく日です。

今回のテーマは

午前

関西学院大学の桜井智恵子先生に来ていただき

「反発達ー発達を問う」

午後

「戦雲(いくさふむ)」の映画鑑賞

。。。沖縄の現状のドキュメンタリー。。。

でした。

「発達」

聞き慣れた言葉で

意味としては

広辞苑で調べると

ー 時間経過に伴い身体的、精神的機能が大きく成長・変化して行く過程

生物、人間に関しては、成長して完成した状態に近づくこと。

心身の機能が時間とともに高度に変化発展する過程。

広辞苑では発育してより優れた段階に向かうという意味合いがある ー

と書いてありました。

成長して完成?

高度に変化発展する過程?

より優れた段階に向かう?

誰のための発達なんだろう。

こんな考え方が

この意味で「発達」ができない人たちを

“療育”という

排除される仕組の対象にしてしまっている。

「療育」は

周りの関係から取り出して個別に支援していく

いろんな関わりから切り離してしまう。

今日のお話で発達はリニューアルだと言われました。

いつ何ができるのかではなく

昨日とは違う今日を更新していく

それは右肩上がりだけでなく

時には落ち込み、時には迷走したりして

昨日とは違う今日を、今日とは違う明日を

更新していくということ。。。

と私は解釈しました。

発達を数値化することの意味。。。

社会のため。

その人を関わりから切り離すための理由

本人の為だとはどうしても思えない。

リニューアルは

テラスの人やこどもたちは

関係の中から気づいたり、

感じたりすることなんだろうなと思うと

今までとは違う想いで

関わっていくと思いました。

午後は

「戦雲(いくさふむ)」というドキュメンタリー映画の鑑賞でした。

戦争は

外国で起こっている

どこか遠いところの話だと思っていました。

でも今日見た映画では、

まさに今、

沖縄で着々と

戦争の準備が行われていました。

でも、

その理由は、

島の人を守るため。

ほんとうに?

自然が美しい平和な島には似合わない軍事施設。

港に軍艦が。

ミサイルを運んでくる自衛隊のトラック

島の人たちが反対運動の声を上げ

署名を集めても、

拡声器で叫んでも

国が出した提案は覆ることなく

次々に準備が進んでいっていました。

映画の中で

「国が言っていることは

少数が声を上げても届かない。」

と言っている人がいました。

私もそう思っていました。

でも、

平和を叫び続ける人たちを見ていて

想いを発信しなければ

当たり前のように

戦争の準備が進んでしまう。

攻撃を防ぐため、島を守るため、国を守るため

ミサイルを配置することが

本当に守るために最善の選択なのか。

胸がざわざわとしました。

私ができること

関心を持つことから始めないといけないなと思いました。

遠い外国の話ではなく

日本の話。

昔の話ではなく

現在進行系の話。

ともに生きる

互いを大切に思おうよ。

互いを思い合っていきたいよ。

そんなことを

強く感じた一日でした。

ちゃこ